2012年7月2日月曜日

空港の交通アクセス

伊丹にできたモノレール

大阪都心(梅田)と伊丹空港を結ぶ空港バスは所要時間が約三〇分で便利だが、ラッシュ時は高速道路が渋滞し、乗っている乗客はやきもきする。

近年開通したモノレールは都心と直接結んではいないが、空港から千里中央(一三分)を通って門真市までを三六分で走る。したがって、なんば、心斎橋方面からの地下鉄に乗り、千里中央でモノレールに乗り換えると、梅田から四〇分程度(電車の乗車時間は二九分)で、ターミナルビルに確実に到達できる。

関空は鉄道が一番便利

関西空港は当初から鉄道をアクセス交通のメインに位置づけていただけあって、便利だ。鉄道の改札口を出て空港のターミナルビルへ向かうと、一直線で同じフロアにある出発カウンターに到達できるのは気持ちがよい。

JRは京都から新大阪(所要時間四六分)、天王寺-関西空港(同三〇分)の特急「はるか」が三〇分ごとに走っているほか、和歌山からの普通電車が日根野で空港線に接続する。私鉄は「鉄人28号」とアダ名された南海電車の特急「ラピート」が、なんばとの間を三〇分で結んでいる。

札幌まで意外とかかる新千歳空港

新千歳空港は、日本で最初に鉄道をターミナルビルまで引き込んだ空港だ。到着客がビルの地下まで降りていくと、ホームに札幌行きの列車が待っている。

特に北国の冬に寒風や雨にもあわずにアクセス交通に乗り継げるのは、ほんとうに有難い。本土の人間が札幌空港などと呼ぶように、札幌市の一部にあるかのように誤解していると、所要時間は10分前後かと思ってしまうのだが、実際は快速で三六分もの距離がある。快速は一五分間隔なので、アクセス時間としては札幌市内まで一時間をみておく必要がある。